うつ嫁はなまると夫とそれと。~嫁がウツになったった~

嫁はうつ病だと思ってたら双極性障害でした。過去離婚目前だった夫婦が、息子と家族三人で嫁の病気を乗り越えていく。(予定)

遠回りな自傷行為。-生きるための行為を責めないで。-

こんばんは

はなまるです。

 

実はいつもブログは書き出してから着地を探っていく書き方をしています。

 

 

今日はね、書き出しが見つからない。

書き出せない。

こんな事書いて字数を稼いでいますが、もう終わりそうです。笑

 

こんな時のiPhoneメモ。

yomeutublog.hatenablog.com

 

では、髪の毛切った話でも聞いて下さい。

 

 

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実はうつ病になる前、私はさらさらロングヘアでした。

一時は腰まであるくらいのロング。

 

嬉しい事に「はなまるさん、髪綺麗ですね~」って褒めて頂く事も多く特別何かケアをしている訳でもないのに枝毛もほとんどなく、天使の輪が出来る髪の毛が実は密かな自慢でした。

 

それが病気になって休職して、毎日布団の上で死んだ魚のようにビクともしなかった急性期、突然夜中にバッサリ髪を切りました。自分で。

 

本当は長くなった前髪が目に刺さり痛かったので、前髪だけ切ろうとふらふらと起き上がったはずなのに、気付いたら横や後ろの髪の毛までジャキジャキ切っていました。

 

勿論、散髪用の上等なハサミなど家になく、普通の、若干切れ味悪くなってる家庭用のハサミです。

 

肩甲骨より下くらいまであった髪の毛が、一気にベリーショートになりました。

そして意外に自分で切った割には上手に切れた事にびっくり。

 

その頃、抗うつ剤を飲み始めてすぐだったので、作用より副作用が前面に出ている時期、吐き気がすごくて食べても吐き戻す毎日だったので、5キロ程体重が落ちてガリガリとまではいかなくても、ちょっとガリだねって言う体型でした。(今はプヨだね。です)

鏡に映る自分を見て「マッチ棒みたい」と何故かその瞬間ウキウキしたのを覚えています。

 

その頃から数えてだいたい半年が経ち、今ようやく耳が隠れるくらいの長さになりました。

 

今、その時の事を思い起こして感じる事は、一種の自傷行為に近かったのではないかと言う事。

※この先自傷行為についての記述になります。

また、自傷行為を推奨するものではありませんのでご了承下さい。

 

自傷行為は、メジャー(と言う言い方が適切かどうかは別として)なものはリストカットやOD、その他にも髪の毛を抜く行為や、壁や固いものに頭を打ち付ける、噛みつく等もあるそうです。

 

過去に(大分昔)リストカットとODは経験があり、その時、私はどんなに辛くても生きている限り自傷行為はしないと決めたので、『=自傷行為』と考えられるような事はしないと踏んでいました。

 

しかし、髪の毛を切っている間の虚無感や、切り終わった後自分を見た時の高揚感は、それに近い感覚だったと思います。

 

髪の毛を切っても血は出ませんし傷も付きません。本来伸びれば誰もが切るものですが、私の場合、数少ない『自分の好きな部分を傷つける』と言う行為が、自分を否定する事=生きている事を否定する事になったのではないかと思います。

 

もしかしたら、あの時無心で髪を切ったおかげで、私は今生きているかもしれません。

 

前日、前髪だけ切っていると思っていた夫(前髪切ってる辺りで先に寝た)が、翌朝私を見て目玉が飛び出るかってくらい驚いてたのが印象深かったです。

「止まらなくなっちゃったの?こんなに切ったら髪の毛なくなっちゃうよ」と苦笑いしていました。

 

自傷行為に傷付いている人は、当事者だけではなく、周りにいる大切な人もなんですよね。夫にはその時の私はさぞ異常に見え、悲しい気持ちにさせた事でしょう。

※今も正常ではないですけれど。

 

自傷を行うのは人によって理由は様々ですが、『死にたい=自傷行為』ではない事を知って欲しいです。

 

特に、リストカットやODは致死率の低い、『死に遠い自殺方法』です。

※勿論そのまま亡くなってしまう方もいらっしゃいますので、『死なない』訳ではありません。

実際、当事者もそれを分かって行なっている場合があります。

 

例えば、美味しいレストランに行って、幸せな気分になって、その味と気分が忘れられず「また行きたいな」と再訪したと言う体験は皆さんあると思います。

 

自傷行為は、そのネガティブ版だと考えて下さい。

孤独感に押し潰されそうになった時、逃げ出したい気持ちに支配されそうになった時、ふと行なった自傷行為が、その時その瞬間、気持ちを楽にしてくれた。「生きているんだ」と「生きていていいんだ」とアイデンティティを保つ事が出来た。そんな体験からその瞬間を求めて繰り返してしまう。

 

良くない事と知りながらも、『今、死なない為』に行っている方が多いと言う事を知って下さい。

 

自傷行為を他人が見た場合、理解されない事が多分にあります。

中には熱血的に「そんな事やったらダメだ!そんなことは自分に負けている証拠だ!」と根性論で説教してきたり、はたまた「可哀想」と言われたり、あからさまに嫌悪感を示す人もいます。

 

嫌悪感を示す人は勝手に離れていき、お友達になる事はないので放っておくとして、面倒なのは根性論と同情で寄ってくる人。

 

根性で何とかなる状態ならば、とっくに立ち直っています。

可哀想(自分より可哀想)なんて同情なら必要ありません。可哀想なのはどちらでしょう。

今を必死に生きている人の邪魔をしないで下さい。

 

自傷行為は、”逃げたい気持ち”に必死に抵抗している証です。

 ↓逃げたい気持ち↓

yomeutublog.hatenablog.com

 

きっと見ている方も辛い気持ちに違いないでしょう。

大切な人が、自分自身で自分を傷つける。それを受け止めるのはとてもしんどいと思います。

でも、見守って下さい。

子育ての様に。そっとそっと後ろから支えていて欲しいです。

そして、良い医者に出会わせて下さい。

 

『今、生きる為』に自傷行為をしている当人も一人でもがいているのです。

本当は一人じゃないのに、一人の様な孤独感と戦っています。

 

心が満たされれば自傷行為は収まります。

とっても時間と労力が掛かる事かもしれませんが、どうか途中で自暴自棄にならないで欲しいです。

 

今を生きようとしているあなたは、とってもカッコいいです。

今を大切に生きている人には、ちゃんと未来が待っています。 

 

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お付き合いいただきありがとうございました。